“The Sun of Latin Music” (1974)
Nada de ti = Nothing from you
今日から音楽についてのブログを書くことになりました。なんとか平成が終わる前にスタートさせることができました。
2か月前に思いつきながらも、デザインを考えたり何やらでスタートが今になってしまいました。好きな曲はたくさんあるので、あとは私のやる気がどこまで継続するかが問題です。
私の場合、ほとんどの思い出は何かの音楽に繋がっている、というか、ある曲を聴くとその曲が流行った当時の思い出やその曲にまつわる思い出が蘇ってくることが多いのです。すっかり忘れていたこともこの機会に思い出すこともあるでしょうし、ただの感想に終わるときもあるかと思いますが、末永くよろしくお願い致します。
ということで、記念すべき第1回目がエディ・パルミエリEddie PalmieriのNada De Tiです。私を個人的に知ってらっしゃる方は、あの洋楽大好きな私が、なんで英語の歌とちゃうねん?と不思議がられるかと思います。
2005年から始まったアメリカ、ロサンゼルスでの生活は楽しいこと辛いこと、本当にたくさんのいろんなことがありました。音楽的なことでいえば、サルサというかラテン・ミュージックとの出会いが、14歳で洋楽を聞き始めた以来の衝撃的な出来事でした。世の中にはこんな素晴らしい音楽があったんだ、と本当に感動と感謝の気持ちでいっぱいになりました。そもそもなぜサルサかといえば、LAに来て1年を過ぎたころ、生活も落ち着いてきたし、日本人の友だちもそこそこでき、会社のアメリカ人の友だちとも楽しくやっていましたが、もっとたくさんの人たちと交流したいと考えたのが始まりです。何か習い事を始めようと思ってインターネットで見つけたのが、サルサダンスでした。当時住んでいたLAの北の方から車で20分(といってもフリーウェイを使ってですが)のMillennium Dance Complexでの週1回のクラスを取ることにしました。後で知ることになるのですが、Millenniumはアメリカでも超有名なダンススタジオで、日本からもダンス留学をされる方が多いようです。現在はStudio Cityに移転しましたが、当時はNorth Hollywoodにありました。先生はベビーフェイスのMarcoという男性で、私より8歳年下。クラスはだいだいヒスパニックの方9割、あと1割が白人、アジア系はいつも私1人で時々黒人の方もいました。ダンスを踊るのにはもちろん音楽が必要になりますので、Marcoが持ってきたCDをいつもクラスで使用していたのですが、どうしても1曲気になる曲があって、ある時クラス終了後にMarcoに尋ねてみました。スペイン語の歌詞はわからないので、メロディーを口ずさんでみると、それはエディ・パルミエリのNada De Tiっていう曲だと教えてくれました。その使っていたCD(MarcoがいろいろミックスしたCD-ROM)はあげる、とまで言ってくれたのですが、それはさすがに申し訳ないと思って1週間お借りすることにしました。これが私のエディ・パルミエリそしてサルサミュージックとの出会いです。
MarcoはUniversal City Walk Hollywoodの中にあるラテンクラブ、Rumba Roomでもサルサを教えていただけでなく、自身のサルサバンドを持っていてLAの主なクラブで演奏していたので、よく見に行きました。Nada De Tiも時々演奏していました。また個人的にもいい友だちになれて、お互いスペイン語と日本語を教えあったり、また私のために8枚組のXX’s Latin MusicというCD(DVD)を作ってプレゼントしてくれたり、サルサダンスだけでなくラテンミュージックの師匠でもあります。
ようやく本題ですが、Nada De Tiという曲は、わくわくするようなイントロで始まって、ビッグバンドならではのゴージャスなホーンが炸裂し、間奏部分でもこれからどんな展開になるの?とドキドキするような部分があり6分を超える長い曲ですが、まったく長さを感じさせない構成になっています。今でも私がいちばん好きなエディ・パルミエリ・ナンバーです。
実はパルミエリさん、4月9日から12日までブルーノート東京に出演するため来日されていました!残念ながら大阪公演はありませんでした。本当に行きたかったのですが、大阪でも私にとって大事なコンサートがあり、行くことができませんでした。パルミエリさんを聞くようになって、いつもLAに来てくれないかなあ、とライブ情報はかかさずチェックしていたのですが、一度だけ見る機会がありました。でもLAではなく、サンディエゴ。2012年にAnthologyという素敵なジャズクラブ(残念ながら今は閉店してしまったようです)で、サルサというよりはラテンジャズのライブでした。でも生でパルミエリさんのピアノが聞けて感動でした!もう80歳を超えてらっしゃるし、次回の来日はないのでは、と寂しい気持ちになります。
初めてのブログはすっかり長くなってしまいました。ここまでお読み頂いて、ありがとうございました。
おまけ:Marcoは最近フォトグラファーとして活躍されているようです。確かに以前、私がいつか欲しいと思っていたあこがれのニコンのカメラを持っていました!
https://www.eyeem.com/u/marcosari
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