“Surf’s Up” (1971)
お誕生日が続きます。
Happy Birthday, Brian!
今日6月20日はブライアン・ウィルソンの77歳のお誕生日です。そう、ポールと2日しか違わない上に同じ年です。2人の天才のお誕生日が近いのは不思議でありますが、それにしても全くタイプの違う2人ですね。誰もが認める素晴らしい才能を持っていて、またお互いも尊敬し合っているという一般人にはない関係を築いています。
初めGod Only Knowsについて書こうと思ったのですが、曲が偉大すぎるのと、私自身の思い入れがすごすぎて書いたら止まらなくなりそうなので、あえて気持ちを抑えました。そして、God Only Knowsと同じくらい好きな’Til I Dieについて書こうと思います。God Only Knowsは、私の場合その美しいメロディとコーラスに圧倒されるのですが、’Til I Dieももちろんメロディ、ハーモニーとも負けず劣らず美しく、プラス歌詞が素晴らしいと思っています。ものすごくシンプルながらも、3コーラスすべてが対比になっており、韻もきちんと踏まれています。この曲も初めて聴いたときは、自然に涙があふれてきました。ローリング・ストーン誌によると、歌詞はブライアンがすべて1人で書いたものだそうです。
毎回ではないにしろ、この曲も何度かライブで演奏してくれたことがあり、その度に私は声をあげて喜んでいます。ポールもですが、ブライアンも本当にバックのバンドのメンバーに恵まれているといつも思っています。Pet Soundsを全曲演奏したり、本家ビーチ・ボーイズより強力なのでは?と思わせるハーモニーとすばらしいバンド構成です。以前のバンド・リーダー、ジェフリー・フォスケット Jeffrey Foskettさんが好きでしたが、今はジェフリーさんに代わってアル・ジャーディンの息子のマットさんが参加しています。でも、なんと言ってもブライアンのバンドを長年支えているのは、ワンダーミンツ Wondermintsのみなさんでしょう。ブライアンと一緒にお仕事をするのって、彼の要求をすべて聞き入れてすごく難しいか、もしくは意外にもバンドに任せてすごくやりやすいかどっちかだと想像するのですが、長年ほぼ同じメンバーで続いているということは、ブライアンがいいボスであり、またバンドの才能を高く評価しているように思います。
ワンダーミンツは自身もすごくポップなバンドで、もっと彼らのアルバムも聞いてみたいと思うのですが、ずっとブライアンとツアーしているので、なかなか時間が取れないのでしょうね。私は彼らのビートルズのカバー、Getting Betterがいつも素晴らしいと思っていて、特にビートルズ・ファンの人がもっと聞いてくれるといいなと願っています。その他にも、O-o-h Childもカバーしていて、なんと途中のホーンとコーラスがGod Only Knowsなのです。さすがです!ワンダーミンツの中でも特にダリアン・サハナジャさんが好きで、その才能だけでなく彼のルックスもなかなか気に入っています。彼なしでは、今のブライアンのバンドは存在しないのではないかと思います。
ブライアンのバンドは今年もツアーをしているので、ぜひ日本にも来てほしいです。5月4日にはLAのRedondo Beachでコンサートがあったのですが、私が以前住んでいたアパートから徒歩10分のところが会場で、今もLAに住んでいたら、絶対に行ってました!前回の日本ツアーと同じく、アル・ジャーディンとブロンディ・チャップリン(Sail on Sailor!)が参加したようです。間違いなくSurfin’ U.S.A.の時は盛り上がったと思います。なんと言っても歌詞にRedondo Beachが出てくるのですから!
繊細でウィルソン3兄弟の中ではいちばん短命のように思われたブライアンですが、弟2人が亡くなられた後も、こうやって今年もお元気でツアーをされています。本当にまた近いうちに日本でブライアンとバンドを生で見たいです。
Again, happy birthday, Brian!
Love and Mercy
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