“Superimposition” (1971)
音楽と全然関係のない話になりますが、先週土曜日、5月25日放送の「ブラタモリ 古墳の町・堺」、すごくよかったです。私自身、幼い頃堺市(百舌鳥古墳群の近く)に住んでいたということもありますが、古墳が好きなんですよね。大阪府初の世界遺産に決まりそうということで、とにかく喜ばしいことです。関西空港から東京に飛行機で行くときに、ちょうど百舌鳥古墳群の上を通過するのですが、まだそんなに高度も高くなくて、いつも窓にへばりついて古墳を見ています(東京への往路はいつも進行方向左の窓側の席指定)。やっぱり巨大古墳は上から見ないと全貌がわからないので、くっきりはっきり前方後円墳が確認できてうれしいです。そして東京ではいつも上野の国立博物館を訪れるのですが、お目当ては土偶と埴輪です。今回のブラタモリで、タモリは地層・地形マニアだけではなく古墳マニアということもわかったのですが、彼も堺市の学芸員さんも古墳マニアはそう多くないとおっしゃってましたが、そうなんでしょうか?
そして最近知ったのですが、タモリはエディ・パルミエリさんのファンでもありました。ブルー・ノートの公演はいつも見に行っておられるようです。このBilongoという曲は、ラテン・ミュージックの大スタンダード曲で、多くのアーティストに歌われています。別名La Negra Tomasa (=black lady Tomasa)。もともとはキューバのGuillermo Rodriguez Fiffeという人が1937年に発表した曲です。私は言うまでもなくエディ・パルミエリさんのバージョンを選びました。ボーカルはもちろんmi cantante、イスマエル・キンターナさんです。またここでも“ええお声”が聞けるのと、すごく丁寧に歌ってらっしゃるのが伝わってきます。コーラスの♪kikiribu mandinga という部分は思わず口ずさんでしまうのですが、両方とも意味不明な言葉です。あるアメリカ人の方がこの曲について書いてあるブログを見つけたのですが、なかなか興味深いです。キューバにもかつてアフリカから奴隷が連れて来られた歴史があり、このkikiribu mandingaという言葉は、その奴隷制度に関係があるというのです。ここで私が訳すのも恐れ多いので、もし興味がある方は下記のブログをご一読ください。Bilongoという歌そのものは、奴隷制度とはまったく関係ありません。そのブログを書かれた方は、歌詞の英訳もされています。
本当に多くのアーティストに取り上げられている曲なので、いろいろと聴き比べてみるのも面白いかもしれません。以前日本でも話題になったブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ Buena Vista Social Clubも歌っています。私はイスマエル・キンターナさんが歌っているライブのBilongoのビデオを探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。
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