“St. Elsewhere” (2006)
この曲を初めて聞いたのは、職場でかかっていたラジオだったと思うのですが、なんだか不思議な曲だなあというのが第一印象でした。2回目にラジオで聴いたときは、もっとじっくり聴ける状況にあったので、この曲すごくない?と思うようになり、また普段はあまりその曲がどういうジャンルに分類されるかなどと考えたことがないのに、いったいこの曲はどのジャンルに入れたらいいのだろう、と考えました。ボーカルは明らかに黒人の方だけれど、ソウル?ポップ?と考えるほどますますわからなくなったので、ジャンル分けは断念しましたが、この曲の不思議な魅力は今でも衰えることがありません。
また、サンプリングについても、よっぽどインパクトのある曲(ビヨンセ BeyonceのCrazy in Loveとか)ではないかぎり、あまり興味が湧かないのですが、この曲は1968年のマカロニ・ウェスタン映画、”Django”のテーマ曲をメインに、他のマカロニ・ウェスタンの曲もミックスしているそうです。今どきのサンプリングって、そういうものからも引っ張ってくるのね、と感心することしきり。ちなみにマカロニ・ウェスタンは英語ではspaghetti westernsというそうで、そちらも勉強になりました。
ナールズ・バークレーのボーカル、シーロー・グリーン Cee Lo Greenは2010年にソロでForget Youという曲をヒットさせますが、本当のタイトルはFxxk Youなんですよね。もちろんそんな曲は公共の電波に乗せることができないので、クリーン版Forget Youがラジオでよくかかっていました。しかし、ある日いつも聴いていたTOP40中心のラジオ局が、平日の昼間にFxxk Youを流したのです!曲がスタートする前に、DJの方が今からこういう曲を流します、というのをむちゃくちゃ丁寧に説明していたのを覚えていますし、あの言葉が堂々と昼間にラジオから聞こえてくる違和感というのかわくわく感というのか、なんとも表現しがたい時間でありました。そういえば、シーローさんはThe VoiceというリアリティTVの審査員もされていました。
Crazyのビデオも、音楽に負けずアートしていて素晴らしいです。こういう衝撃を受けた曲は、サルサ・ミュージックを別にすれば、残念ながらこの曲以来出会っていません。
コメントを残す