“Laughter In The Rain” (1974)
映画「アメリカン・グラフィティ」はオールディーズの名曲がたくさん使用された映画でしたが、なんとなく私の中では、日本人が大好きなオールディーズといえば、ニール・セダカ、ポール・アンカ(Diana)、デル・シャノン(Runaway)の3人が思い浮かびます。特にニール・セダカはヒット曲が多くて、今でも人気があるのではないでしょうか?
以前に書いたチャーリー ニーシオさんのコンサートでも、ニール・セダカのメドレーを歌っていらしたので、帰宅後、以前ソニーファミリークラブのThe CD Clubの会員だった時に送られてきたニール・セダカのGreatest Hits CDを引っ張り出してきて久々に聴いてみました。日本だけでヒットしたというOne Way Ticket (恋の片道切符)、The Diary、Oh Carol、Calendar Girl、Little Devil、Happy Birthday Sweet Sixteenといい曲が続きます。特にLittle DevilとHappy Birthday Sweet Sixteenが大好きで、この2曲に♫ディンドンディンドン、クリッククラックア チャガチャガと始まるGoing Home To Mary Louも気に入っています。Going Home~も実は日本だけでヒットした曲だそうで、やっぱり私も日本人なんだなあ、としみじみ感じました。しかし、なぜか私が一番好きな歌が入っていないので、おかしいなと思い再度調べてみました。
1964年にビートルズがアメリカに上陸し、いわゆるブリティッシュ・インヴェイジョン British Invasionが押し寄せると、ニールのような古いタイプのシンガーはまったく売れなくなってしまったそうです。その後1971年にニールはイギリスに移住し、その不遇な時代のことを歌にしたのが、私が探していた曲Laughter In The Rainだったのです。この曲は先にイギリスでヒットし、その後アメリカでも発売されてビルボードの1位になりましたが、アメリカではエルトン・ジョン Elton JohnのRocketレーベルから発売されたそうで、そういえばニールもピアニストだったな、と改めて認識しました。Laughter In The Rainは本当にメロディが切なくて、バックのストリングスも控えめで素敵な曲です。
また、70年代のニールで忘れていけないのが、キャプテン&テニール Captain & TennilleのLove Will Keep Us Together。この曲は1回聴いただけでメロディを覚えてしまうほどインパクトのある曲で、あとで作曲したのがニール・セダカと知ってびっくりした記憶があります。私はてっきりニールがキャプテン&テニールに曲を提供したものだと思い込んでいたのですが、実はニールが先に発表していた曲をキャプテン&テニールがカバーして、大ヒットしたのですね。ニールが元気よく歌っているビデオもなかなかいいです。
ニール・セダカやポール・アンカは私の両親の世代が熱中した時代の人たちですが、こんなにも今でも多くの人に愛されているというのは、やっぱりいいメロディ、いい音楽というのは色褪せることなく新しい時代にも引き継がれていくのだと改めて感じました。
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