“Love Is The Message” (1973)
邦題は、「ソウル・トレインのテーマ」。その名のとおり、アメリカのTV番組、Soul Trainのテーマ曲です。
この曲は長い間、タイトルがわからず私の中でモヤモヤし続けていた曲です。5才から15才まで、エレクトーンを習っていましたが、音楽教室は関空対岸のふるさと納税で話題の某市にありました。年に1回、そこの市民会館を借り切って発表会があり、クラス全員でグループとして出ることもあったし、ソロで出ることもありました。一度、中学に入ってすぐくらいに教室でいちばんお高い、最高クラスのエレクトーン(当時でも180万円)を使ってソロで出ることになり、本当に苦労したのを覚えています。そのクラスのエレクトーンは、関西ローカルになりますが、朝のTV番組の「おはよう朝日です」のエレクトーンのお姉さんが弾いているものと同じなのです。エレクトーンというのは、いろいろな音色やリズムを自分で作ることができるので、すごくたくさんレバーやボタンが付いていて、演奏中もレバーやフットスイッチで音色やリズムを変えていくのですが、高級エレクトーンはふだん使用しているエレクトーンに比べて、レバーやボタンの数が当然ながら多い。そしていちばん苦労したのは、足でベース音を演奏するペダル鍵盤です。その当時私が使っていたのは1オクターブ分くらいしかなかったのに、高級エレクトーンはその2倍あり、位置を把握するのが難しかったです。当日はソロということもあり、全発表会の中で一番緊張しました。
毎年開催されていた発表会ですが、毎回必ず演奏される曲が2曲ありました。絶対誰かが演奏するので、私も先生もその2曲を選択肢に入れたことはなかったのですが、1曲目は「ルパン三世のテーマ」。確かにエレクトーン映えする曲です。2曲目は、リフが印象的な小学生の私でもかっこいい!と思わせる曲なのですが、どうしてもタイトルがわからずじまい。受験でエレクトーン教室に行くのを止め、高校生、大学生になってもそのかっこいい曲のことは時々思い出すのですが、タイトルどころか、日本の曲なのか外国の曲なのかもわからず、ようやく判明したのは社会人になってからでした。Soul to Soulという12枚組のソウルミュージックのCDセットを買ったときにその曲が入っていて、ようやくTSOP 「ソウル・トレインのテーマ」だということが分かったのです。印象的なリフは歌詞でいうと(ほとんど歌詞がない曲ですが)、♫people all over the worldの部分で、今聴いてもかっこいい! でも作ったのが、ギャンブル&ハフ Kenneth Gamble & Leon A.Huffだと知って、そりゃかっこよくて、洗練されてるはずだ、と妙に納得したものです。留学中に2度フィリー(フィラデルフィア)に遊びに行きましたが、ふらっと入ったレコード屋さんがソウル・ミュージックのレコードばかりで、わくわくしたのを思い出しました。さすが70年代のソウル・ミュージックを盛り上げたPhiladelphia International Records (PIR)のお膝元です。
余談ですが、「ルパン三世」最初期のエンディング、♫ワルサーP38〜っていう曲も名曲だと思います。でも、また曲名がわからない💦 歌ってらっしゃるのは、チャーリー・コーセイさんという方です。
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